社員が退職したときの退職金の所得税

退職金はかつては勤続年数に応じて支払われることが多かったのですが、最近では退職金は支払わず先払いという方法を取っている会社も多くなってきています。とはいえ、まだまだ退職金が支払われるのが一般的です。
退職金は所得税が課税されます。ただ、退職金の所得税は「分離課税」として源泉徴収されますので、確定申告をする必要はありません。退職金の所得税は、退職金額から勤続年数から計算した「退職所得控除額」を差し引いた残りの1／2の額に課税されます。

退職金を受ける人は、「退職所得の受給に関する申告書」を会社を通して所轄の税務署長に提出する必要があります。この申告書が提出されなかった場合、退職金の収入金額から20％の所得税が源泉徴収されてしまいます。退職する社員に注意するよう伝えてあげましょう。